いちばん多いのは、半分だけ本当
まるごとの嘘は、意外と気づけます。厄介なのは、半分は本当のものです。
「3つのファイルを直しました」——2つは直っていて、1つは手つかず。
「動作を確認しました」——動かしたのは別のファイル。
読んでいて違和感が無いので、そのまま通ってしまいます。だから、確かめ方を先に決めておきます。
- テストがあるなら … 実行した結果を、そのまま見せてもらう
- 画面なら … 自分でブラウザを開く
- データなら … 件数や合計を、別の方法で数える
いちばん楽なのは、頼むときに一言足すことです。
終わったら、本当にできているかの確かめ方も一緒に教えて
こう頼むと、「このコマンドを打つと件数が出ます」のように、あなたが自分で確かめる手順まで返ってきます。
このサイトでは、第4章から先、ずっとこの「確かめる」をやり続けます。
渡してはいけないもの
次は、読ませるものの話です。
向いていないこと
できる・できないとは別に、頼み方として向いていないものがあります。
- 一度に大きすぎる仕事 … 「システムを作って」の一言。何をどう作るかが決まっていないので、それらしいものが出てきて、結局やり直しになる。小さく分けて頼む(第12章)
- あなたにしか分からない判断 … この取引先にどう返事するか、この金額で受けるか。下書きまで任せて、決めるのは自分
- 最新のできごと … 昨日のニュース、今日の相場。そのままでは知りません。調べる道具をつなぐ(第10章)
- 絶対に間違えられない計算 … 見た目は合っていても、根拠が無いことがあります。計算はプログラムにやらせ、結果を別の方法で確かめる
どれも「できない」のではなく、そのまま任せると危ない、という話です。分け方さえ覚えれば、全部つき合えます。
お金の話
契約の種類で変わります。くわしくは次のステップですが、ここでは1つだけ。
長い会話を続けるほど、読ませるファイルが多いほど、消費は増えます。
いちばん無駄が出やすいのは、「フォルダ全部を読んで」を何度もくり返す使い方です。同じものを、毎回まるごと読み直させることになります。
節約のこつは、第8章(会話を整える)でまとめて扱います。いまは「でかいものを、何度も読ませない」だけ覚えておいてください。
ここまでで、気になったこと・不安なことを2つ書いてみましょう。
(例: 勝手にファイルを消されないか、社内の資料を読ませてよいのか)
特に無い人は、「これは任せてみたい」と思った仕事を2つ書いてみましょう。