AI と生成AI
よく、AI と生成AI(Generative AI)とは別物なのか、という質問を見かけます。
結論としては、別物ではありません。
生成AI は、AI という大きな輪の中にある、いちばん新しい一角です。
70年の積み重ねの上に、この数年で「作る」ことのできる AI が現れた。作ることができるから生成AIと呼ぼう。
イメージとしては、まさにこのような感じです。
何が違うのか
長いあいだ、AI が得意だったのは 分けること・当てること でした。
- この写真は猫か、犬か
- このメールは迷惑メールか
- 来月の売上はいくらか
どれも、過去のデータを元にして「答えを探し出す問題」です。
生成AI が変えたのは、ここです。 選ぶのではなく、その場で答えを生成することが可能になりました。
| これまでの AI | 生成AI |
| やること | 分ける・当てる | 作る |
| 答えは | 過去のデータの蓄積 | その場で生まれる |
| 出てくるもの | ラベル・数字 | 文章・絵・プログラム |
| 例 | 迷惑メール判定、顔認識 | ChatGPT(チャットジーピーティー)、Claude、画像生成 |
なぜ、いま
生成AI の考え方自体は前からありました。この数年で一気に広まったのは、3つが揃ったからです。
- 仕組み … 2017年に発表された Transformer(トランスフォーマー)という設計。文章の中で「どの言葉がどの言葉に効いているか」を、まとめて計算できるようになった
- 材料 … インターネットに積み上がった膨大な文章。学ぶための材料が十分に揃った
- 計算する力 … もともと画像処理用だった GPU(ジーピーユー)が、この計算にちょうど向いていた
そして 2022年11月、ChatGPT が公開されました。
技術そのものより、「誰でも、日本語で、話しかけるだけで使える」形になったことが転換点でした。
研究者のものだった AI が、道具になった。いまはその、ごく初期にいます。
そして、その道具の名前が ChatGPT であり、Claude(Claude Code)です。
生成AI で、何ができると思いますか
あなたは既に生成AI を使ったことがあるでしょうか?
もしこれから生成AI を活用したいと考えている人でも、巷には「生成AIとは何か」という情報が溢れています。今、あなたが思う「生成AIで出来ること」を3つ書いてみましょう。
正解はありません。思いつくままに書いてください。
ここに書いたものは、あなたにしか見えません。
書けたら、3つを眺めてみてください。
この先の章は、こういうことを自分の手でやるための道具の話です。
そして、ここには書かなかった、まだ想像していない革新的な使い方を学ぶこともできます。